採用課題としてまず挙がったのは、採用に関わる社内ステークホルダーの横連携を強化し、本質的かつ一貫したコミュニケーションの構築基盤をつくることでした。
その上で、採用する側の要望ありきの一方的な情報発信・接点作りではなく、“実現”というパーパスに共感できる求職者が持つペインやゲインに対してデンソーというフィールドがどんなバリューを持つのか、反対に何が不足しているのかを適切に把握し、具体的なアップデート方針を固めていく必要がありました。
Oneness for good design.
Moving toward to
a better future together.
DENSO Recruitment Communication
適切に価値観をすり合わせ、有益な出会いを生み出す採用コミュニケーション
- Client
- 株式会社デンソー
- Date
- 2022.11
- Scope
- WEBサイトリニューアル, コンテンツ企画・開発, 戦略策定・要件定義, ワークショップ実施
ブランドパーパス「できてないだらけって、ワクワク」を掲げ、実現力のプロフェッショナル集団として日々進化を続けているデンソー様。その源泉にあるのは、ただ何かを“実現したい”という人々の思いです。こうした思いを持つ多様な人々にとって、デンソーはどんなフィールドになり得るのか。ここで何を実現できるのか。採用という一つのきっかけではありながら、適切に価値観をすり合わせることができ、お互いにとって有益な出会いとなるような採用コミュニケーションへのアップデートを試みました。
まず最初に行ったのは、社内ステークホルダーの横連携を強化するためのワークショップです。ご依頼をいただいた広報部をはじめ、人事部、また事業部の方にもご参加いただき、段階的なプログラムで数回実施をしました。初回のワークでは現状の採用コミュニケーションについて各々が知っていること、考えていること、取り組んでいることをすべて吐き出してもらい、「現在地」と「ビジョン」を共有しあいました。異なる立場から見える景色や問題を知ること、集合知を活用できる状態にすること、向かう方向をともに考えること、を意識しプログラムを構成しています。
次に、過去のリサーチ結果とワークショップを活用しながらリクルートジャーニーマップを作成。タッチポイントや離脱の要因、目指すべき体験を整理した上で施策を定義し、各媒体・チャネルごとにどのような役割を持つべきかを明確にしていきました。チーム全体で求職者視点を培っていくことが今後の継続的な活動の要になるだろうという考えから、デンソー様にも一緒に検討していただくプロセスを取り入れながら進行していきました。
今回のプロジェクトにおける最終アウトプットとして、採用サイトのリニューアルを行いました。採用サイトは、“求職者”としてデンソーに関わりはじめた人々にとってのコアな接点です。求職者が持つ不安や疑問に正しく素早く応えられる「守り」のコミュニケーションと、知らなかった魅力やワクワクに出会える「攻め」のコミュニケーション、そのどちらもが“実現したい”という思いに向かうことを体現できるようなWebサイトを目指しました。
Staff
- Producer
- 岩本 達也
- Project Manager / UX Designer
- 樽見 香絵子
- Resercher
- 吉田 直史
- Project Manager / Director
- 樽見 香絵子
- Director
- 松田 美沙
- Art Director / Designer
- 中川 裕基
- Designer
- 阿部 愛加 / 松室 仁
- Front-end Engineer
- 太田 拓 / 藤重 裕二
- Support
- 長屋 健 / Caily
採用コミュニケーション戦略策定
採用サイトリニューアル